2021/03/04
1歳、雑種の男の子の症例です
幼い頃から左後肢を上げるという事を主訴に来院されました。
触診で筋肉量の左右差があり、足を伸ばした際に痛がるため、レントゲン検査を行いました。
レントゲン検査では太ももの骨の根本(大腿骨頭)の変形と股関節内の炎症による骨増生があることがわかりました。
若齢である事、片足である事から大腿骨頭壊死症を疑い、飼い主様相談し外科手術を行うことにしました。
(大腿骨頭壊死症は大腿骨頭への血行不良により、壊死してしまう病気です。外科手術には股関節全置換術、大腿骨頭骨頸切除術などがあります。今回は後者を行うことになりました。)
病理検査で大腿骨頭壊死症と診断されました。
足を使わない時間が長かったため、術後にはリハビリをがんばり、経過観察しています。