2020/04/02
9歳、グレードデンの女の子の症例です。
口腔内(下顎歯肉部)にできたできもの(腫瘤)を主訴に来院されました。
犬の口腔内腫瘍には場合には悪性黒色腫、扁平上皮癌、線維肉腫など悪性度が高い腫瘍の可能性が高いため、腫瘤部を病理検査するため切除生検を実施しました。
切除生検の結果、悪性黒色腫と診断されました。
下顎に発生した悪性黒色腫の場合、広範囲な下顎の切除が必要になります。
今回はご家族と治療計画を相談し、QOL(生活の質を)維持する事を目的として広範囲ではなく部分切除を行いました。
術後、病理検査では悪性黒色腫、完全切除と診断されました。